Silent Hill

　伊勢原駅の北口、大山方面へ降り立った事がある人はいるだろうか。そこには昭和レトロな雰囲気が広がっている。

　大きなバス停留所の後ろには蔦がざわざわと生えた鉄筋コンクリートの建物に、昔の飲み屋街。今では珍しい煙草専門店に、喫煙可能な喫茶店。チェーン店ではない大昔からある電気店。お茶屋さん。アーケード街。
南口側はそれなりに栄えているイメージだったので、駅を隔ててこんなにもジェネレーションギャップがあるとは思っていなくて初めて北口を降りた時は驚愕して奇声を上げたようなあげていないような。南口には日高屋にマックにケンタッキーにとチェーン店がひしめき合っているのにも関わらず、北口は昔ながらの個人経営の喫茶店。食堂がおおく立ち並んでいる。孤独のグルメの五郎さんが来たら興奮することだろう。いや、もう五郎さんは降り立っているのだろうか。話数が多くて追いつけていない。
　個人的にはチェーン店よりもこの昔からありそうなお店が好きなのだ。また、再開発をしようという雰囲気が感じられないのも安心できる。レトロな建物、どこからかきこえてくるピアノの練習の音、ダンス教室の掛け声、アーケード街のちょっと古びた匂いと年齢層高めなラインナップ。どこを見ても実家に帰ったような安心感。

　レトロな商店街ここにあり。