Silent Hill

　足柄郡周辺も過疎化が進んでいる。廃校が沢山眠っているのではないかと胸を躍らせ旧北足柄中学校へ足を運んだ。
　しかし、そこはすでに廃校キャンプ場として再利用されていた。現在使用されていたる廃校にはあまり興味がない。しかし、このキャンプ場の奥に面白そうな場所があることに気が付いた。「樹木園」「子供の森」「水辺の森」等々大層な名のついた森だ。何か面白いものはないかと車を更に奥へと走らせる。

　すると突然柵が出てきた。

　行き止まりか、しかし、Ｕターンできる幅はない。永遠とバックで戻る事を考えたが、この柵は熊や鹿などの動物が人里に降りて来ないように塞ぐ為の柵であった。この柵を開けば更に奥へ進めるのだ。
　そして私は、柵を設けなければならないほど獣に寄り添った道にきてしまったこと、獣に襲われる事を覚悟して前へ進んだ。

　マップ上では道と表記されているが、そこにはコンクリートの道路などなかった。あるのは轍が深く残った土の道。すっかり樹木園や子供の森の探索の事など忘れていた。とにかく無傷で下に通っている矢倉沢山北線に帰る事。それだけに集中していた。
　写真の柵の場所ですら道幅は狭いが、この奥は更に道幅は細くなり、人の手が入っていない道だった。
道のすぐ横は崖。何度も死を覚悟した。
　多くの枝により車は傷だらけになるも、なんとか一般道に帰還することができた。よく獣にも遭遇せず、崖から転落もせず機関できたと思う。

　ちなみに私が乗っていた車の車幅は確か1.5ｍちょっとあったはずである。これ以上大きな車は確実に通れないので、廃校キャンプ場を利用する際は気を付けてほしい。